穏やかに輝く海、見渡す限りの砂浜。岩国市由宇の海水浴場には、親子連れのクルマが朝から頻繁に集まり、海水浴シーズンを実感させてくれる。そして一台、ヤシの並木道を通り抜けて、ひと際目立つオレンジ色の車体が近づいてきた。今回の主役である稲垣さんだ。「力強いフロントグリルに一目惚れでした」と、トライトンを選んだ理由を語る稲垣さんは、現在7台のクルマを所有。国内外の様々なメーカーのクルマを長年乗り継いできた部類のクルマ好きだ。実は、彼がトライトンに惚れ込んだもう一つの理由は、かつての名車との”ある繋がり”だった。

エンジンの加速感に心を奪われて。
子どもの頃から乗り物が好きで、エンジンの魅力にとりつかれたのは中学生の頃かな。誘われて近所のカートランドでバイトをしていたんですが、バイト中に「乗っていいよ」と言われて、ゴーカートやポケットバイクに初めて乗りました。それまでは自転車が趣味で、自分自身で組み立てて、県外に遠出するほど入れ込んでいたんですけど、エンジンがついている乗り物の「速さ」を実感して「こんなに違うのか!」と感動しました。16歳で免許を取得し、まずはバイクでのソロツーリングに明け暮れていました。就職後にクルマを購入しました。

基本に忠実なクルマが心に響く。
国産車、輸入車、セダンからSUV、スポーツカー、軽自動車まで、たくさんのクルマを所有してきました。三菱のクルマでは、ランサーエボリューションIV GSRと、軽自動車のi(アイ)を所有していましたね。休日ごとに、少しずつクルマをカスタマイズすることが長年の趣味で、今も続けています。数多くのカスタマイズ用のパーツが販売されていますが、基本のクルマがしっかりつくってあれば、カスタマイズも生きるんです。でも、その逆もあって・・・。ランエボはその点はすごくしっかりしていました。様々なカスタマイズを受け入れる包容力があるといいますか。

GSR復活と名車の記憶に導かれて。
新型トライトンの購入は一目惚れですが、それに加えて、ランサーエボリューションの「しっかりとしたクルマ」という想い出と、三菱伝統のスポーツグレード「GSR」がトライトンで復活したことが最大の決め手でした。ランエボとトライトンは、エンジンもボディタイプも違いますが、安定感といい、力強さといい、洗練された同じ血統を感じます。ここぞというときに足がしっかり粘るなど、共通するDNAを感じますね。「良いクルマをつくったんだなぁ」とうれしくなって、最近はカスタマイズやお出かけなど、トライトンが中心という生活です。


取り回しの良さと、高速での安定性を両立。
これから銭壺山の頂上を目指して山道を登って行きます。自転車のヒルクライムのコースとしても使われていて、頂上からは瀬戸内海が見渡せるおすすめのコースです。こういった細い山道でも、トライトンは取り回しがとても楽ですね。車幅は1930mmありますけど、それを感じさせないですし、ハンドルも良く切れます。幅の狭い駐車場でもマルチアラウンドモニターがサポートしてくれますから、不安はないですね。高速道路にも時々乗りますが、スピードを上げても乗り心地は安定していますし、レーダークルーズコントロールシステムのおかげで快適です。

たくましいトルクと、安全性能を実感。
購入を決めて納車までの間に、広島三菱自動車販売のスタッフから「Star Camp」というイベントに誘われました。そのイベントの一環で、スキー場のゲレンデにトライトンを持ち込んで、実際に斜面を登るという体験会があり、斜度約30度をぐいぐいと登るトライトンの性能の高さには圧倒されました。バーベキューも開催され、これまであまり接点のなかったアウトドアに、すっかり興味を持ちました。現在はキャンプやアウトドアに関するグッズを物色しているところです。ユーザーが親しめるイベントを長く続けている三菱の方にも頭が下がります。

愛するエンジン音とともに、趣味の幅を広げたい。
趣味はジェットスキーです。冬でも海に出ます。魅力は何といってもスピード感ですね。直接水しぶきを浴びながら走るジェットスキーでは、時速100kmで走っていると、クルマで時速300㎞を走るようなスリリングさがあります。だからやみつきですね。僕はやっぱりエンジンが大好きなんですよ。これからもトライトンでジェットスキーに通いながら、ソロキャンプを実現したり、長距離ドライブで温泉に行ったりしてみたいです。やりたいことを全部叶えてくれるトライトンは、乗れば乗るほど、手に馴染んでくる、良くできた道具みたいな存在です。